
しにゃねこっ。の会
しにゃねこっ。の会(品川地域ねこの会):品川区にはたくさんの猫たちが外で暮らしています。それらの猫たちが地域猫として生きていけるよう、不妊手術や見守り活動を行い、人も猫も生きていける共生社会を目指して地域猫活動を行っています。
名称:しにゃねこっ。の会
通称:品川地域ねこの会
英名:Shinagawa Cat Network
「増やさないのも、愛」(環境省)
猫が増えるのは不妊しないからです。不妊対策は、猫たちが地域社会で平和に暮らせるための手段です。
猫は春秋平均5匹ずつ子猫を産むといわれ、放っておけばあっという間に急増する場合があります。猫が急増すると、繁殖や少ないエサをめぐる戦いなどで鳴き声の騒音問題が発生したり、ゴミ漁りや糞尿のニオイや衛生の問題が起凝る可能性があります。
これらの問題をなくすには、猫の繁殖を止めるしかありません。猫は自分で避妊することができません。ですから人が手を差し伸べて、増え過ぎないようにバースコントロールする必要があります。
いくら子猫を保護しても、繁殖を止めなければキリがありません。子猫を保護するときは、親猫も不妊対策をしましょう。


高齢化社会とエサやりさん
不妊手術をしないまま、猫にエサを与え続けると、1匹のメス猫があっという間に10匹、50匹、100匹と増えことがあります。そうすると、エサ代が追い付かなくなり、やがて悲鳴を上げることになります。こうなると一人では手に負えなくなります。
高齢になると、足腰が悪くなり、猫をつかまえて動物病院に連れて行くことがままならないこともあります。「不妊なんてかわいそう、動物病院に連れて行けない、だけどエサはあげたい」そんな無責任なエサやりさんの言葉のうらには、ひとりではどうしようもない現実や孤独が背景にあることも少なくありません。
そこで地域社会で協力し、できる人ができる時に、できることを行います。
地域猫活動にはルールがある
地域で人と猫が共に生きられるようにするためには、地域社会のルールがあります。「猫さえよければ、人間はどうでもよい」「人間さえよければ、猫はどうでもよい」このような主張をして対立しても、猫問題は解決しません。
ですから人と猫、両方が地域社会で共生するために、地域猫活動のルールを守る必要があります。例えば、以下のようなルールがあります。
【地域猫活動のルール】
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猫をふやさないように不妊対策をする。
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エサをあげる場合は、定時定点給餌をする。
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エサをきれいに片付け、清掃しましょう。
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猫トイレを設置しましょう。


人と猫の幸せを願って
わたしたち一人一人ができることは小さいかもしれません。それでもたくさんの人の目で地域の猫たちを見守り、やさしい手が届けば、救われる命もあります。
品川区では約25年にわたり、まだ「地域猫」ということばが知られていなかったころから、猫たちのために頑張ってくださった方々がおり、猫の急増・猫のトラブルで困っていた、たくさんの地域が平穏な暮らしが戻るようにしてくださいました。
あきらめず、できるときにできる人が、できることを力を合わせてやりましょう。
それには正しい知識とスキルが必要です。目の前にある猫の命はたった一つ、失敗したからといって、替えはきかないのです。
皆さん、地域猫活動のお手伝いをしてみませんか?